#3741 DOUBLE V SET IN SLEEVE MOTHER COTTON ¥20.680-
スウェットです。一見なんの変哲もない。
しかし、細かなデザイン、シルエット、風合い、着心地。全部揃っています。
最終的に着続けるのってこんなんなんだろうなと思える、地味で良いもの。
今期は新色、オリーブが仲間入りです。

今期はその新色、オリーヴを含めた上記の4色です。
左からNAVY、HEATHER GRAY、INK BLACK、OLIVE。

そして、前述の僕のオススメがこの新色、オリーブです。
これ予想以上にシブいです。
生地のアップを見てもらうとわかるんですが、べたっとしたオリーブではなく、
ムラ感のあるオリーブ。このムラ感が奥行きと表情を創ってくれます。
そしてこの感じだと、着込んで洗ってで、良い感じに退色し、
抜群の風合いに育ってくれそう。
そうです。これもまた、育てる逸品なんです。


そしてディテール。

首元のガゼットははめ込みの両V。しかもランダムハリ抜きリブ。
襟周りのリブももちろんランダムはり抜き。
まぁ、今や両Vなんて、中国で大量生産される
安価なスウェットにも付いているディテール。
しかし当時のはめ込み仕様で、ランダムはり抜きなんてまず出来ません。
ディテールはこういう所で差が出る訳です。
そして着てわかるのが、着用時の襟周りのシルエット。
中心がちょっとだけ上に上がるあのシルエットです。

襟、袖のリブももちろんランダムハリ抜き。
どちらもヴィンテージ仕様の長リブです。袖は一発折り返して着ましょう。
そして、このスウェットが気に入った点の一つが生地に対してステッチの配色。
画像拡大してみてくださいね。このさり気ない配色、凄くセンスが良い。
こんなとこ多分言われないと気付かないと思いますが、
言われたらもう際立って見えてくると思います。
そしてそれは言われなくても、
自覚なしに良いなと感じる要素の一つだったりします。

更に生地。この生地、ジンバブエコットンの茶綿です。
なので裏を見ると本来白がほんのり茶色。
通常のコットンよりも柔らかく仕上がり、強度も高い。
染色は先染めなので、色ヌケすると良い風合いに落ちてくれます。
もちろん編みは吊り編みです。もうとっくに吊り編みに付いてはご存知ですよね。
和歌山で織られる古き良き製法。
弊社の様なブランドは昔から吊り編みで編み立てています。
抜群のフィット感と柔らかさ、風合いを誇ります。
しかし、超遅いんで、量産に向きません。
なのに最近、どこも吊り編み吊り編み言ってますよね。

早速着用。

すげー暖かい！！
そして、吊り編みならではの着用感です。そんなに小さい訳でもないですが、
着ている方は見た目以上のフィット感。
この心地よさは着ている人間にしかわからないと思います。
見た目ゆったりでも心地よいフィット感を感じるのは吊り編み生地の不思議です。


これ、スウェットに軍チノ、エンジニアと、文字で書くと王道と言うか、
ベタなアメカジなんですが、色見を王道からハズしただけでこのシックさ。
カジュアル過ぎないスウェット＋チノ。
ワッフルでもお話した、ミリタリー感のない、オリーブ、カーキ系。
決して突飛な色ではないので、白黒グレーのノリでそのまま取り入れられます。
更にチの太めブラックも効いていますね。
あと、見て欲しいのはシルエット。すごく良くないですか？
スウェットの短く、野暮ったいあの形ではありません。
適度に長めの着丈に、リブはひっかかる程度の締めなので、野暮さが出ない。
肩周りも若干落ちますが、肩に馴染んだシルエットなのでだらしなさがない。
かといって、ピタッと着た様ながんばってる感も無し。



#3741 DOUBLE V SET IN SLEEVE MOTHER COTTON ¥20.680-
オリーブはやっぱり色見がベリーシブい。おすすめ。
もちろん他の色見もすごく良いんですよ。
ヘザーグレーの霜降りの風合いや、インクブラックの枯れ感、
ネイビーの妙な艶っぽさ、どの色も非常に良いんですが、
ただ、どの色からいくかといったら、
今期はオリーブからだと思います。

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